NBAのドラフトシステムを徹底解剖!

NBAドラフト
2020年のドラフト表

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NBAドラフトとは?

NBAドラフトは、全世界から選手をリーグに迎え入れる為の年次イベントで、通常は6月末に行われます。

1巡目と2巡目のそれぞれで、NBAの各チームは順番に新人選手を選びます。NBAには30のチームがあり、それぞれが1巡目と2巡目の両方で1人ずつ選手を選ぶため、合計で60人の選手が毎年のドラフトで選ばれます

ただし、実際にはトレードによってドラフト権が移動するため、必ずしも全てのチームが2人の選手を選ぶわけではありません。

一部のチームは1回のドラフトで3人以上の選手を選ぶこともありますし、逆に選手を一人も選ばないチームもあります。

全体として見れば、各年のドラフトで60人の新人選手がNBAに迎え入れられることになります。

ざっくりとした日程はこんな感じ↓

日付イベント
3月中旬(例:3月15日)ドラフトエントリー受付開始
4月中旬(例:4月15日)ドラフトエントリー申請期限
5月中旬(例:5月15日)早期エントリー選手の撤退(撤回)期限
5月下旬(例:5月20-25日)NBAドラフトコンバイン
6月中旬(例:6月10日)国際選手の撤退(撤回)期限
6月下旬(例:6月25日)NBAドラフト

:日付は一例であり、実際のスケジュールは毎年変動します。

ドラフトにエントリーするためには?

八村選手が2019年のドラフト1巡目9位で指名

ドラフトにエントリーするための選手の手続きは以下のように行われます。

  1. ドラフト対象資格の確認:まず、選手は自分がNBAドラフトの対象となる資格を持っているかどうかを確認します。資格要件については、以下の通りです。
    • 米国の高校を卒業してから最低4年が経過している選手
    • 国際選手で19歳以上であり、かつプロ契約を結んだことがない選手
    • NCAA(全米大学体育協会)の学生選手で、大学卒業または大学進学から最低1年が経過した選手
  2. ドラフトエントリーの申請:資格を持つ選手は、NBAに対してドラフトエントリーの意向を表明します。これは通常、エージェントや法的代表者を通じて行われます。エントリーは通常、ドラフトの約2ヵ月前(4月頃)までに行われます。
  3. 早期エントリーの場合:NCAA(全米大学体育協会)の選手の場合、早期にエントリーすることが可能です。これは大学の残りの在学期間を放棄してプロになることを意味します。ただし、このような早期エントリー選手は、特定の期限までに自分の名前をドラフトリストから撤回することが可能です。これにより、もし選手が自分のドラフトの見通しが良くないと判断した場合、大学に戻ってプレーを続けることができます。
    ※NCAA(ネブラスカ大学)所属の日本人「富永啓生」も2023年4月に大学を1年残した状態でコーチに勧められ早期エントリーをしました。
  4. ドラフトコンバインへの参加:選手の多くは、ドラフト前のコンバインに参加します。このコンバインで選手は身体能力テストを受け、スキルを示し、各チームのスカウトやフロントオフィスと面談を行います。
  5. ドラフト当日:選手はドラフトが行われる会場で待機します。名前が呼ばれた選手はステージに上がり、NBAコミッショナーから公式に新人選手として迎え入れられます。

以上が一般的な手続きですが、選手によっては全てのステップを経ない場合もあります。一部の選手はドラフトコンバインに参加しない事も。

ドラフトコンバイン(選考会)

ドラフト前には、各チームのスカウトやGM(General Manager)が参加するコンバイン(選考会)が開催されます。ここでは選手たちが身体測定を受けたり、各種スキルを披露したりします。これにより、チームは選手の能力を評価し、ドラフトの選択に役立てます。

一部の選手は、このコンバイン(選考会)で5対5の試合を行うこともあります。これらの試合では、選手たちはランダムにチーム分けされます。

また、一部の選手はコンバイン(選考会)での公開活動に参加せず、個別のワークアウト(各チームが主催する個別の試験)に参加することを選ぶこともあります。このようなワークアウトは、選手とチームとの間でより具体的なフィット感を確認するためのものです。

コンバイン(選考会)の様子は下記のサイトで公開されてます。
2023 NBA Draft Combine Highlights | NBA.com

ドラフト順序と抽選

NBAのドラフト順序は特に複雑です。前シーズンの成績が最も悪かった14チーム(ロッタリーチーム)は抽選により上位4ピックが決定されます。

それぞれのチームは前シーズンの勝率に応じて抽選球が配られ、最も勝率の低かったチームが1位ピックを獲得する確率が最も高くなります。

それ以降の順位はシーズンの勝敗記録に基づいて順位が決まります。

ドラフト順序説明
1位 – 3位  これらの順位は抽選によって決まります。抽選は、プレーオフに進出できなかった14チーム(いわゆる宝くじチーム)の間で行われます。それぞれのチームの抽選確率は、レギュラーシーズンの勝率に基づいています(勝率が低いほど1位の確率が高くなる)。
4位 – 14位   プレーオフに進出できなかった残りのチームの順位は、レギュラーシーズンの勝率に基づいて逆順に決まります(勝率が低いほど順位が上がる)。
15位 – 30位  プレーオフに進出したチームの順位は、レギュラーシーズンの勝率に基づいて逆順に決まります。ただし、カンファレンスファイナルに進出した4チームは最後の4順位を占めます。そして、NBAファイナルの敗者が29位、勝者が30位となります。

我らが日本人、八村塁選手は2019年のドラフトにてワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名を受けました!

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ドラフト権のトレードとは?

ドラフト権とは何かから説明します。ドラフト権とは、あるチームがNBAドラフトにおいて特定の順位で選手を選ぶ権利のことを指します。たとえば、「1巡目の10番目のドラフト権」は、そのチームが1巡目の10番目で選手を選ぶ権利を持っていることを意味します。

ドラフト権のトレードとは、この「選ぶ権利」を他のチームと交換することです。これは他の選手とのトレードと同様に行われます。

例えば、チームAが1巡目の10番目のドラフト権を持っていて、チームBが1巡目の20番目のドラフト権を持っているとしましょう。チームAが特定の選手を獲得したいが、その選手はおそらく10番目の順位ではすでに他のチームに選ばれてしまうと考えている場合、チームAはチームBと交渉を行います。

「私たちの10番目のドラフト権と、あなたの20番目のドラフト権、そしてあなたのチームの現役選手1人を交換しませんか?」と提案するかもしれません。チームBがこの提案を受け入れれば、トレードは成立し、ドラフト権と選手がそれぞれのチーム間で交換されます。

ドラフト権のトレードにおいては、特定の条件下で金銭が含まれることもあります。

具体的には、NBAの規則では、ドラフト権のトレードにあたり、金銭を加えることが認められています。しかし、その金額には制限があります。チームは1シーズン中に他のチームへ送金できる総額、また受け取ることができる総額には上限が設けられています(この上限は毎年変動します)。

このようなトレードを行う理由はさまざまです。たとえば、チームAはすぐに強化したいと考えており、良い選手をすぐに獲得したいかもしれません。一方、チームBは長期的な計画を立てており、将来の高いポテンシャルを持つ新人を獲得したいと考えているかもしれません。

これがNBAのドラフト権トレードの基本的な概念です。要するに、「選ぶ順番」を他のチームと交換することで、各チームは自身のニーズに最も合った選手を獲得しようとします。

ドラフト後の契約内容

NBAドラフトで指名された選手は、指名したチームと契約を結ぶことができます。その契約内容は、選手がドラフトで何位で指名されたか、またその選手の経験やスキルによりますが、一部の要素はリーグの集約的労働協約(CBA)によって規定されています。

  1. 契約の長さ:新人選手契約は、通常2年間の保証契約と2年間のチームオプションからなる4年間の契約です。
  2. 初年度の給与:新人選手の初年度の給与は、NBAの新人給与スケールに基づいています。これは、選手がドラフトで何位で選ばれたかによって決まります。1位指名選手が最も多く、60位指名選手が最も少ない給与を得ます。
  3. 給与の増加:新人契約の2年目以降の給与は、初年度の給与から一定の割合で増加します。この割合も新人給与スケールに基づいています。
  4. ギャランティードマネー:新人選手契約の最初の2年間の給与は全額保証されています。これは選手が確実に受け取ることが約束された給与のことを指します。選手が怪我をしたり、チームがパフォーマンスに不満を持って選手を解雇したりした場合でも支払われます。
  5. チームオプション:新人契約の3年目と4年目は、チームがその選手を引き続き保有するかどうかを選択するチームオプション年となります。

指名された選手は、必ずしも直ちにNBAでプレイしなければなりません。国際選手の場合、その選手が準備ができていると感じるまで海外でプレイを続けることができます。これを「stash」と呼びます。

この契約内容は一般的なもので、個々の選手とチーム間での具体的な契約内容は、選手の特定の状況やチームのニーズによって異なる場合があります。

二巡目以降のドラフト成功者

2巡目で選ばれた選手たちが、結果的に驚くべき才能と成功を示すこともあります。これらの選手は「ドラフトで見つけたダイヤモンド」と呼ばれることも。

ウォリアーズ所属「ドレイモンド・グリーン」

ドレイモンド・グリーン:2012年のNBAドラフトの2巡目、全体35位でゴールデンステート・ウォリアーズに指名されました。彼はその後、ウォリアーズの重要な要素となり、4度のNBAチャンピオンシップと複数回のオールディフェンシブチーム選出を果たしています。

ニコラ・ヨキッチ

ニコラ・ヨキッチ: ヨキッチは2014年のNBAドラフトの2巡目、全体41位でデンバー・ナゲッツに指名されました。彼はその後急速に成長し、2021年には最優秀選手(MVP)に選出され、2巡目で指名された選手としては初の快挙となりました。2022年-2023年のプレーオフではチーム初のファイナル進出を決める快挙も成し遂げた。

 

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