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NBAは世界中で最も規模が大きく、スキルが高いプロリーグと広く認識されています。一方で、日本でもプロバスケットボールリーグが存在し、その中でもB.Leagueが知名度が高いです。
NBAと日本は同じバスケットボールをプレイしているとはいえ、いくつかのルールやシステムの違いが存在します。今回は、それらの違いについて詳しく説明します。
NBAと日本のバスケルールの違い
- ゲーム時間
- NBA: ゲームは4つの12分のクオーターからなり、合計48分です。
- 日本: ゲームは4つの10分のクオーターからなり、合計40分です。
- タイムアウト
- NBA: 前後半を通じて1回75秒のタイムアウトを合計7回使用できます。第4クォーターは4回が上限。
- 日本: 1試合でチームは5つのタイムアウト(前半2回、後半3回)を持ちます。
- ファウル
- NBA: 個々の選手が1試合で犯すことのできるファウルの数は6回。6ファウルで退場。
- 日本: 個々の選手が1試合で犯すことのできるファウルの数は5回。5ファウルで退場。
- 3ポイントライン
- NBA: コートの端から22フィート(約6.71メートル)から23.75フィート(約7.24メートル)。
- 日本: コートの端から全域で6.75メートル。
- ジャンプボール
- NBA: ゲームの開始と各オーバータイムの開始はジャンプボールで行われる。他の場面ではポゼッションアローを用いない。
- 日本: ゲームの開始と各オーバータイムの開始はジャンプボールで行われる。しかし、他の場面ではFIBAのルールに従い、ポゼッションアロー(スローイン権を示す矢印)を用いて次のボールを所持するチームを決定する。
- ディフェンスに関するルール(ディフェンシブ・スリーセカンズ、チャージングとブロッキング)
- NBA:ディフェンシブスリーセカンズルールが存在し、ディフェンスプレーヤーが自身のマークしていないプレーヤーから一定距離離れたペイントエリアに3秒以上留まることは違反。チャージング(オフェンスファウル)とブロッキング(ディフェンスファウル)の違いは、ディフェンダーが正確に位置を取ることができたかどうかで決定される。
- 日本:FIBAルールに従い、ディフェンスプレーヤーがペイントエリアに3秒以上留まることは許可されている。チャージングとブロッキングのルールもNBAと同様。
- ゲームの途中経過(ハーフタイム、クォーター間)
- NBA:クォーター間には2分休憩がある。ハーフタイムは15分の休憩がある。
- 日本:FIBAルールに従い、クォーター間には2分間の休憩がある。ハーフタイムは10-15分間。
- ユニフォームの規則
- NBA: 2017-2018シーズンからNBAはユニフォームの「ホーム」と「アウェイ」の概念を廃止しました。それ以前は、ホームチームが白色のユニフォームを着用し、アウェイチームがダークカラーのユニフォームを着用するのが一般的でした。しかし、現在ではホームチームが自由にユニフォームの色を選び、アウェイチームはそれに対照的な色を選ぶことが求められています。
- 日本(FIBAルール): FIBAルールでは、ホームチームは白またはライトカラーのユニフォームを、アウェイチームはダークカラーのユニフォームを着用することが規定されています。
- オフィシャル(レフェリー)の数
- NBA:試合には通常3人のレフェリーが参加。
- 日本:FIBAルールに従い、試合には通常2人。より高レベルの試合や国際試合では3人のレフェリーが参加。
- プレイオフ・フォーマット
- NBA:東8チーム+西8チームの計16チームがプレイオフに進出。各ラウンドは7ゲーム制(先に4勝したチームが進出)のベストオブ7形式。
- 日本:Bリーグでは上位8チームがプレイオフに進出し、各ラウンドは3ゲーム制のベストオブ3形式。
- クリアパス・ファウル
- NBA:クリアパスファウル(防御側がオフェンス側のプレイヤーがフリースローラインより前方にいる状況でファウルを犯すこと)は違反とされ、罰則はフリースロー2回とその後のボールの保持。(簡単に説明すると、ボールを持った1人が速攻で走っている時にディフェンスがファウルをすること)
※このルールは、主にディフェンス側の選手が意図的にファウルを犯すことで、オフェンス側の容易なスコアリングの機会を奪うことを防ぐ目的があります。 - 日本:FIBAルールではクリアパス・ファウルの概念は存在しない。
- NBA:クリアパスファウル(防御側がオフェンス側のプレイヤーがフリースローラインより前方にいる状況でファウルを犯すこと)は違反とされ、罰則はフリースロー2回とその後のボールの保持。(簡単に説明すると、ボールを持った1人が速攻で走っている時にディフェンスがファウルをすること)
- フラグラントファウル1と2
- NBA:過度の接触や危険なプレイに対してフラグラントファウルが適用される。フラグラントファウル1は過度の接触があった場合、フラグラントファウル2は危険かつ必要以上の接触があった場合に適用される。
- 日本:FIBAルールでは、過度の接触や危険なプレイに対してアンスポーツマンライクファウル(フラグラントファウルのように1と2は無く1種類)が適用される。
- フリースローの時間
- NBA: レフェリーからボールを受け取ってから10秒以内にショットを放たなければなりません。
- 日本(FIBAルール): レフェリーからボールを受け取ってから5秒以内にショットを放たなければなりません。
- アリーナの違い
- NBA:アリーナは非常に大きく、一部は最大で20,000人以上を収容することができます。例えば、シカゴ・ブルズのホーム、ユナイテッドセンターは最大で23,500人を収容できます。
- 日本:バスケットボールアリーナは、一般的にはNBAのそれよりも小さいです。最大容量でも、大阪エヴェッサのホームである大阪市中央体育館のように6,000人程度を収容します。
- ボールの違い
以下にそれぞれのボールの詳細を表にしてまとめました。
NBAのバスケットボール | 日本(FIBA)のバスケットボール | |
---|---|---|
メーカー | Wilson | Molten |
素材 | 本革 | 合成皮革 |
周囲の長さ | 29.5インチ(約75cm)7号 | 男子:約75センチ(7号)、 女子:72.1-73.7cm |
重さ | 約22oz(約623.7グラム) | 男子:約623グラム、 女子:510-567グラム |
表面の特徴 | 微細な凹凸があり、プレーヤーの手にフィットし、ショットやパス時のグリップ力を高める。本革製のボールは使用するほどに手に馴染む。 | 表面には微細な凹凸が施され、グリップ力を高める。 |
NBAでは、Spalding製の公式ボールが使用されています。
NBAのボールは2021年シーズンからWilson社製のボールが使用されています。以前は、Spalding社製のボールが1983年から2020年シーズンまで使用されていたようです。
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